【ピラティス10の原則】ピラティス10の原則の意味とは?わかりやすく解説①

ピラティス10の原則 ピラティス
ダムム
ダムム

こんにちは!元ピラティスインストラクターのダムムです!

ピラティスをする際に聞く「10の原則」とはどんなものなのか?

10の原則をしっかりと理解した中でのムーブメントは感覚が大きく変わります。

0ではなく1つでも意識することで自然と他の意識もできていきます。

今回は10の原則をひとつづつ分かりやすく解説していきます。

ピラティス10の原則とは

ピラティス10の原則とは、

  • 気づき(Awareness)
  • 呼吸(Breathing)
  • バランス(Balance)
  • 集中(Concentration)
  • コントロール(Control)
  • 中心(Center)
  • 能率性(Efficiency)
  • 流れ(Flow)
  • 正確性(Precision)
  • 調和(Harmony)

エクササイズを行っているときに常に頭の中で考え続ける法則のことです。

ピラティスが他のエクササイズとは異なる大きなポイントです。

10の原則を常に考えながら動くことによって、心身一体的に動くことができ、コンディショニングを整えることができるのです。

言い換えると、身体を動かすことと精神をコントロールすることで効果的なコンディショニングづくりが可能です。

精神面が強いと身体は限界を超えれたり、やる気がみなぎってきた経験はありませんか?

例えば、筋トレやスポーツなどを行っているときに、精神的に強いともう一回、あと少し頑張れると思います。

ダムム
ダムム

ピラティスは精神的な面も鍛えられます

心身一体的なムーブメントは人間本来の力をさらに引き出せます

10の原則すべてを意識することは難しいかもしれませんが、0にならないようにエクササイズに取り組んでいくことが大事になってきます。

それでは「気づき」について解説していきます。

気づき(Awareness)

気づきとは観察をすることで、状態や変化を感じることです。

身体を変えていくには、まずどこを変えるべきなのか、気づく必要があります。

例えば、

  • 今日の身体の調子はどうか
  • ムーブメントのメインとなる筋肉ではないところを使っていないか
  • 呼吸がおろそかになっていないか

呼吸(Breathing)

呼吸をすることで特に吐く息で腹圧を保ったり、呼吸の意識は身体への意識の手助けです。

呼吸をすることで精神面でも落ち着き、心身一体的に近づくことができます。

例えば、

  • 激しいエクササイズのときは、吸う息と吐く息の深さを同じにする
  • 呼吸を使って動きのリズムをつくる
  • つらいエクササイズのときに心身を落ち着かせるために呼吸をする

バランス(Balance)

バランスにはさまざまな意味があります。

身体や、呼吸、心などのバランスがあり、それぞれのバランスが取れることによってエクササイズの効果が深まっていきます。

バランスのよいムーブメントは、より一層の心身一体的な身体づくりができます。

例えば、

  • 立位のときの前後左右のバランスはどうか
  • 吐く息だけに意識が向いていないか、呼吸のバランスはどうか
  • 心と身体のバランスはどうか(心は元気だが、身体の調子がいまいち)

集中(Concentration)

ピラティスにおいての集中は、深いところへの集中が大事です。

10の原則をすべて意識するとなると、集中は欠かせないものです。

つまり、深い集中状態になると10の原則を意識できていきます。

例えば、

  • 動き出しは呼吸で腹圧をいれ、始動筋から動き始めメインの筋肉を動かす。
  • 動きと呼吸がずれないように意識する。
  • 雑念をなくして、内観意識を増やす。

コントロール(Control)

「上体を起こす」「足を上げる」などの動作の際に、どこまで動かすのか、動かすスピードなどをコントロールします。

そうすることで動作のコントロール、つまり筋肉を動かすことをコントロールできます。

コントロールを繰り返していくうちに、無駄のない動きを自然と身体が覚えていきます。

結果、人間本来の身体を手に入れられるのです。

例えば、

  • 脚を動かすときは関節の可動域を意識して動かす(ただ脚を動かさない)
  • 呼吸がおろそかにならないように、呼吸からの動き出しを意識する
  • つらいときのネガティブ意識を、ポジティブ意識に変える

中心(Center)

バランスと似ていますが、バランスは2つの対象の間などを探す意識です。

中心は今ある一点を探したり、重心を探したりする意識です。

ムーブメントによっては重心が動くので、中心が同じ場所ではなく動いていきます。

中心が意識できることは、自然と身体の安定や心のバランスがとれます。

例えば、

  • 仰向けのとき、体の中心はどこか
  • プランク姿勢で脚を動かすときは、中心をずらさない
  • ポジティブすぎても疲れるため、心の中心を探す

能率性(Efficiency)

能率性とは決められた時間内にどれだけのことができるかです。

ピラティスを行う1時間であったり、エクササイズごとであったり、その枠内でいかに無駄なく動作ができるのかが重要です。

簡単に言いかえると、無駄のない動きです。

無駄がなくなることによって動作のスムーズさが出たり、より身体を動かしやすくなります。

エクササイズが切り替わるときも無駄がなければ、途切れることがなく集中状態が続き、心身一体的に近づきます。

例えば、

  • 次のエクササイズに入るために、一呼吸置かずに呼吸を合わせる
  • 無駄な力みをなくしてスムーズに動くことでレップ数を多く
  • 意識して呼吸するよりも、動きで呼吸をする

流れ(Flow)

流れるようにエクササイズを行う、エクササイズ間も流れるように次のムーブメントに入るなどといった、止まることなく連続してエクササイズを行っていくことです。

流れは初心者向きではありませんが、これを意識することができれば、常に呼吸や動作が止まることなく動き続けることができます。

その結果、次のムーブメントに入る際に腹圧を保った状態で入れることができ、最初から呼吸で腹圧を入れる時間が無くなります。

意識することが増える分集中力もあがり、マインドフルネスになります。

例えば、

  • 呼吸のリズムに合わせてすぐ次のムーブメントをする
  • エクササイズのセットアップをひとつづつではなく、連続して行う
  • 呼吸が自然に近い流れる呼吸かどうか

正確性(Precision)

ピラティスにおいての正確性は、より細かいところへの正しさが大切です。

動き始めは、呼吸で腹圧を高めることで安定させ、そこから始動筋を使い、最終的にメインの筋肉を使うといった、より細かい解剖学単位での正確性が求められます。

それがコンディショニング法であり、人間本来の身体の使い方なのです。

例えば、

  • 呼吸をするときに、腹圧が抜けていないかどうか
  • アウターマッスルメインではなく、インナーマッスルを使えているか
  • 脚を動かすときにつられて骨盤も一緒に動いていないかどうか

調和(Harmony)

全ての原則を合わせての調和、身体と心の調和などさまざまなことに関連しています。

ピラティスマットの感触を感じれたり、今いる空間の静けさ、他の人の呼吸などといった環境との調和も大切です。

調和は難しい意識かもしれませんが、ここに意識が向いていること自体がわけへだてなく動作することができ、自然とマインドフルネスになります。

例えば、

  • 動きと心を別々に意識するのではなく、同時に意識する
  • マットに沈み込むような感覚
  • 他の人の呼吸音で、動作のリズムをつくる

まとめ

10の原則をすべて意識することは難しいですが、そのプロセスに挑戦すること自体が健康への道筋です。

最初はひとつしか意識できないかもしれませんが、その意識を繰り返すことによって無意識のうちにできるようになります。

日によっては何も意識できないときがあるかもしれませんが、そんなときこそひとつだけ意識してみてください。

ひとつに集中することによって他の意識がなくなり、フロー状態に近づくことができます。

色々考えなくても、気づけば流れの意識もできてしまっているんです!

10の原則は一つを意識すれば他の意識も自然と見えてきます。

常に考え続けること、意識し続けることで人間本来の身体の使い方を学べるのです。


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