はじめまして!元ピラティスインストラクターのダムムと申します。
今回は、ピラティの歴史から私が感じることをふまえてお伝えしていきます。
100年以上の歴史を持つピラティスですが、創始者「ジョセフ・ピラティス」はご存じでしょうか?
彼が考えたピラティスは人生での生き方であり、健康を手に入れるための手法です。
私は、日常生活での気づきが本質につながっていると思います。
ジョセフ・ピラティスの歴史を知ることで、彼の日常を知り、さらに気づきを得ることで本質を学んでいきましょう!
ピラティスの名前の由来
ピラティスというエクササイズは「ジョセフ・ヒューベルトゥス・ピラティス」という男性から由来した名前になります。
0から1を作ったジョセフ・ピラティスは様々な器具を発明し、世の中に自信が考案したエクササイズを広めていきました。
そんなジョセフ・ピラティスについて深く知ることで、彼が何を思い、何を伝えたかったのか、本質を理解することによってピラティスの効果を最大限高めていきましょう!
ジョセフ・ピラティスの生い立ち
ジョセフ・ピラティスは1880年にドイツのデュッセルドルフの小さな田舎町で生まれました。
小さいころはとても身体が弱く病気に苦しんでいました。病気を治すために、体操、ヨガ、ダイビングなどを行い、14歳になるころには病気を克服しました。
リウマチ熱、くる病、喘息といった病気にかかっていたそうです。
その後も自身の経験をもとにたくさんの運動療法や理念を学んでいきました。
幼少期の病弱からの学び
リウマチ熱
関節などに炎症が起きているのならば安静が一番だと思うかもしれませんが、安静第一で適度な運動をしていないと、筋量が低下してしまいます。さらに萎縮し結果として関節が固くなってしまいます。そのためにも適度の運動やコントールは大事になっていきます。
適度な運動は、負荷がかかりすぎないようにコントロールする意識で行うべし!
そう、コント―ロールは本質のひとつです!
と、理屈ではわかっていてもつらいですよね。。。
痛みと闘いながら病気を克服した精神力はすばらしいものといえます。
くる病
症状として、成長障害、O脚やX脚などがみられます。
ピラティスで脚のアライメント改善、よく聞きませんか?ジョセフ・ピラティスも自身のアライメントに悩みがあったのかもしれません。自身のアライメントをもとにピラティスを作っていったと思うと、ピラティスの効果に納得します。
弱い骨を強くするためにもビタミンDが必要で、ジョセフ・ピラティスは日光浴を行っていたそうです。
屋外で日光浴を行っていたため、肺の中の空気も入れ替わり心肺機能の改善も期待できます!
喘息
そんな状況下においても運動療法を行い自分自身の呼吸のコントロールを学びました。そうすることで心肺機能を高めることができ、発作の予防につながります。
くる病の治療で行っていた日光浴は、喘息の治療にも役立っていたんです。
呼吸ひとつに多くを感じますね~
現代はストレス社会なため、ストレスコントロールが必要になってきます。
つまり、ストレスを感じたら耐えるのではなく、ポジティブにとらえたり、切り替えが必要です。
ジョセフ・ピラティスもストレスをポジティブなものに切り替えていたのだと思います。
幼少期からマインドコントロールができるなんて感嘆です!!
ジョセフ・ピラティスは14歳でこれらの病気に打ち勝ったのです。ここにピラティスの本質はあると私は思います。
現代は治療可能な病気が増えたり、薬が開発されています。しかし、当時の環境は現代と比べると良いとはいえないです。
自身がおかれた環境の中で、自分自身の身体で「生きる」ためにベストなことを取り入れ、実行してきたその経験があるため、強い免疫力や身体を手に入れたのだと思います。
さあ、今度はこのコンディショニング法を広めるぞ~!
ジョセフ・ピラティス × 第一次世界大戦
ジョセフ・ピラティスは1912年にイギリスに渡りました。
1914年、第一次世界大戦が始まるとドイツ人であるジョセフ・ピラティスは敵国人として捕まってしまい、マン島の収容所に拘留されました。この拘留時代に、独自のエクササイズの指導を始めました。
収容所には障害がある人や病人などさまざまな人がいました。中には怪我をした兵士もいたため、寝たきりの状態でできることはないのかを考えた結果、ベットのバネ(スプリング)を使ってベットの改造をしたのです。これが「キャディラック」と呼ばれるピラティスマシンの基礎になりました。
また、ジョセフ・ピラティスは収容所にいる猫を見て、なぜ小さい身体でエネルギーに満ち溢れすばしっこいのだろうか?ここにいる人とは大きくかけ離れている、そこに疑問をもち、猫の行動を観察しました。
すると猫はしきりに伸びをしていることに気づきました。ピラティスでよく聞く「伸び」は、このときの猫からインスピレーションを受け、「伸び」を取り入れたエクササイズを考案し始めました。
不運にも当時(1918年)はスペイン風邪が流行っていたが、ジョセフ・ピラティスがいた収容所の人たちは誰もかからなかったといわれています。
ピラティスメソッド恐るべしですね♪
戦後ジョセフ・ピラティスはNYへ
戦後はドイツに戻りましたが、ピラティスを広めるためにニューヨークへと旅立ちます。その道中で奥さんである「クララ」と出会います。
ジョセフ・ピラティスはクララと出会う前に、他の女性と結婚していたという説も。。
1926年にニューヨーク市内に最初のピラティス・スタジオを設立しました。このスタジオにはサーカス団員や体操選手、ダンサーなどさまざまな人が通いました。
同じ建物内にはバレエのダンス学校があったため訪れる人がさらに増え、ピラティスの価値が広まり、評価され続けました。
コントロロジー
健康な身体づくりのためには「全身」を動かすこと。ジョセフ・ピラティスは新しくエクササイズや器具を考案する際の理念としてかかげていました。
そのためピラティスは全身のコンディショニングとして考案されており、最終的には身体の正しいアライメントを得る、人間本来の身体を手に入れることを目的としています。
ジョセフ・ピラティスは自身のメソッドを「コントロロジー」と呼んでいました。
コントロロジーは人生での生き方そのものであり、必要な健康へのアプローチであると考えていました。
コンディショニングとしてのエクササイズであること、その本質は人間が生きていくために必要な健康へのアプローチだと思います。
単なるエクササイズではなく、心身一体的なアプローチであり、生涯続けていくプロセスだということです。
一言では難しいけれど、呼吸をするように生きていく上で必要なプロセスなんです!
まとめ
ジョセフ・ピラティスさん自身が経験した病気を治す方法や、身近なところから学びを得る姿勢というのが、色濃くピラティスに反映されています。
単なるエクササイズではなく、人間が生きるために必要な要素を取り入れたピラティスは、取り組むことによって人間本来の身体を手に入れることができます。
言い換えると、骨が正しい位置にもどり、筋肉も正しく使うことができるようになれば自然と身体機能が上がり、すべてのパフォーマンス向上にもつながります。
私が思うピラティスの本質とは、生きていくために本当の自分を手に入れること、そのためにも日々の環境から気づきを得て、学び、改善をしていくことだと思います。
まだまだ私も本質について学び途中です。それくらいピラティスは奥が深いのです。やればやるほど新たな気づきが増えていきます。
もしかしたらそういった気づきの連鎖も生きる上で必要な本質なのかもしれませんね♪
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